はじめに
Netflixの大人気シリーズ『今際の国のアリス』。麻生羽呂さんによる同名漫画を原作とし、世界190カ国以上で配信されている話題作です。主演は山﨑賢人さんと土屋太鳳さん。シーズン1は2020年12月、シーズン2は2022年12月に配信され、そして待望のシーズン3が9月25日から配信開始となります。
この記事では、「これからシーズン3を楽しむための予習」として、また「シーズン1を改めて振り返りたい方」に向けて、エピソードごとに詳しいあらすじとネタバレ感想を綴っていきます。
今回はシーズン1・エピソード2をピックアップ。物語の始まりと衝撃の展開を一緒に追いかけていきましょう!
エピソード1の振り返り
突然“今際の国”に迷い込み、命懸けのゲームに挑むことになったアリス・カルベ・チョータの3人。初めてのゲームをなんとか生き延びたものの、世界のルールや仕組みは依然として謎のまま。シブキとの出会いもあり、少しずつ人間関係にも変化が見えてきました。
エピソード2の注目ポイント
ここから物語はいよいよ本格的に加速します。新たなゲームが待ち受け、3人の友情と絆が試されることに。
シーズン3に向けて予習する人にとっても、シリーズを最初から見直す人にとっても、このエピソードは「ゲームの残酷さと人間ドラマの入り口」として欠かせない回です。
作品情報
- 原作:麻生羽呂『今際の国のアリス』
- 配信:Netflix(シーズン1:2020年12月10日~)
- 主演:山崎賢人、土屋太鳳
- 配信国:世界190カ国
キャスト紹介(主要メンバー)
紫吹小織(シブキ):水崎綾女
ゲームに巻き込まれた謎多き女性。冷静に見えて、意外な一面も…。
有栖良平(アリス):山﨑賢人
ゲーム好きで頭の回転は早いが、現実世界では不器用。生き残るための知恵と勇気が試される主人公。
苅部大吉(カルベ):町田啓太
体格が良く、頼りがいのある存在。仲間思いで行動力があり、ゲームの中で心強い存在。
勢川張太(チョータ):森永悠希
明るくお調子者。仲間を和ませる一方で、極限状態での弱さも垣間見える。
あらすじ(以下ネタバレあり)
① ゲームの過酷さが一気に拡大
制限時間+鬼の銃撃+爆破という三重苦。初回のゲームよりも格段に残酷さが増し、「生き残ることの難しさ」を痛感させられる。
② アリスの頭脳とリーダー性の芽生え
鬼の弱点を冷静に分析し、仲間に協力を呼びかける姿は主人公としての成長の始まり。
③ ウサギやチシヤとの出会い
後の物語の中心人物となる2人が初登場。特にウサギとアリスの「残り1秒の共闘」は、のちの関係性を象徴する名場面。
詳しいあらすじ
ーーー切り立った崖を登る1人の女性。崖の上にはお父さんと呼ぶ人物。その女性はエピソード1でビルの屋上に立っていた女性だった。トランプカードを手に持ち「私は生きる」ーーー
夜が明けても渋谷に人影はない。放置されていた車に乗り込むアリス。エンジンはかからず、助手席に置いてある野菜は腐っておりたまらず車を飛び出す。カルベ、チョータ、シブキは使えそうなものを探すが、ICチップ、電子基盤が入っている電化製品は動かない。しかし、ICチップが入っていないものは動く。もしかしたら電磁パルス攻撃かも、とチョータが言う。だとしたらスマホが動く理由は?支給されたスマホの充電が切れて動かなくなった。カルベはナイフを手に取り武器にするつもりのようだ。アリスは調理器具を見繕う。ラジカセから洋楽を流し、ようやく食事をとる4人。人が消えた時の状況をそれぞれ話す。シブキは会議室にいたと嘘をつく。本当は既婚者とホテルにいたのだ。シャワーから出ると既婚者である部長の姿が消えていた。3日前に訳も分からずゲームに参加し、シブキ以外みんな死んだようだ。
アリスはゲームの内容を聞く。地下鉄で毒ガスを使ったゲーム。そこでアリスは、人が消えたタイミングがずれていることに気が付く。時間の経ち方が普通と違うのではないか。とにかくはっきりしていることは、ゲームマスター、誰かがゲームを仕組んでいることだけが確かなこと。精度の高いGPS入りのマイクロチップを体に仕込めばできるかも、でも誰がそんなことをしているのか。シブキが、北欧のIT企業から委託されてVR空間の中に現実と同じ世界を作る実験をしてると聞いたことがある。チョータの足が痛む。神様の仕業だ、神様じゃないとこんなの無理だ、神様は本当にいたんだ。痛みがだんだんひどくなっているようだ。
夜になり、カルベはアリスに明日の夜2人でゲームに参加しないか、と言う。少しでも余裕のある時にゲームに慣れた方がいい。チョータを守るために。それにゲーム会場で医者を探せるかもしれない。アリスは、このゲームの開発者がいるとしたら、特徴や傾向が掴めてゲームの攻略法がわかるかもしれない、と賛成する。
謎の女性がマンションの中に入るとすでに人が集まっていた。スマホはゲーム1回につき1台支給されるようだ。そこへアリスとカルベが合流し、13名のエントリーが終了。ゲーム開始がアナウンスされる。タッタという男性が戸惑いながらアリスに話しかけるが、カルベは初心者は足を引っ張る、と相手にしないよう忠告する。今回のゲームは難易度:スペードの5、ニトベという男性が「フィジカルゲームだ」といい握手を求めてきた。トランプのマークごとにゲームのジャンルが決められている。クラブはチーム戦、ダイヤは頭脳戦、ハートは・・・一番厄介な裏切りのゲーム。数字は難易度、大きい数字ほどクリアするのが難しくなるとニトベが説明する。そこで「鬼ごっこ」とゲーム内容が宣告される。
クリア条件:制限時間20分以内にマンションの一室にある「じんち」を見つけ、タッチすること。20分後、建物内にある時限爆弾が爆発する。
チョータは神に祈っている。母が宗教にはまり、それでいじめられたところをアリスとカルベが助けてくれた。カルベは喧嘩が強くてモテる、アリスは頭が良くて実家もちゃんとしてて、俺なんて家は貧乏だし得意なことなくて、今だって助けてもらって・・・。とシブキに話す。人は自分より下のヤツとつるみたがる、安心だから、とシブキが言う。あいつらは違う、と言うが。次のゲーム一緒に行ってくれると思ってるの?この足で。あいつらは違う。じゃぁ、チョータくんは死ねるの?友達のために。シブキがチョータを追い詰めていく。
ゲーム開始まで2分。アリスとカルベにニトベがついてくる。俺の仲間にふさわしいか見極めてる、と言う。ニトベは不動産屋、ゲームは5回目。女性が泣き叫んでいる。「頼りになるのは自分だけ」と呟く謎の女性。チシヤは上から外を見渡せる位置につく。男性2人も同じ階に来たが愛想が悪い。
チョータはシブキに、人に裏切られてばっかでろくなやつと出会ったことないんだ、と言う。チョータと一緒でしょ?と言うがチョータは違う、と泣く。優しく頭をなでるシブキ。
いよいよゲームが始まった。スピーカーから大袈裟なファンファーレが流れ、鬼がエレベーターであがってくる。足音が近付いてくる。アリスたちは鍵の開いている部屋を探す。3分経過したところで銃声がした。階段から血まみれの男性が落ちてきた。死んでいる。そっと階段を覗くと動物のマスクをつけた鬼が銃をこちらに向け撃ってきた!慌てて逃げる3人、ニトベがあっさり撃たれ、サラリーマンも撃たれた。さっきの泣き叫んでいた女性たちも撃たれた。
チョータくんなら信じていいよね?とキスをするシブキ。人が消えた時の本当のことを話す。似たもの同士仲良くしましょ、と服を脱ぎ始める。チョータは神に祈りながら小さい頃のことを思い出す。集会所でお金を納める母親。教祖らしき人と別室へ行き母親は服を脱いでいた。
カルベは、考えろ!とアリスに言うが、こんなの考えてクリアできるゲームじゃない。2人は鬼に見つかりそうになり身を隠す。しかし鬼は振り向いて行ってしまった。そこでアリスは、鬼はマスクのせいで視界が悪い弱点に気がついた。「鬼は今2階の中央ブロックにいる、視界が悪い。みんなで鬼の場所を教え合って手分けして陣地を探そう!」と叫ぶ。謎の女性がそれに応じてくれた。ゲーム終了まで8分、生存者7名。タッタが鬼に狙われているところを助けるアリス。ナイフで対抗しようとするカルベ。そこへ、アグニというさっきの愛想が悪い男がやってきた。身長190センチ、体重90キロ、利き腕は右、射撃は基礎的、元自衛官か警察官。と分析する。仲間のジンが消火器を持ってやってきた。カルベに消火器を渡し、鬼を狩るぞと言い、アリスにお前は陣地を探せと指示をする。勝手に指示するなと怒るカルベ、そこへさっき大声で応じてくれた謎の女性が合流する。手分けして陣地を探そう。残り時間5分。またな、と別れるアリスとカルベ。
ジンが囮になって鬼を引き込み、アグニとカルベは鬼がマシンガンの弾倉を交換する隙を狙う。ジンに狙いを定める鬼、動かないアグニ。撃たれるジン。見殺しにして弾が尽きるのを待ったのだ。しかしカルベが見つかり消火器で対抗するが敵わない。アグニが素手で戦うが倒れてしまう。後ろからナイフで攻撃するカルベ。鬼はさらに大きな武器を取り出しカルベを攻撃する。
アリスは推理する。さっき鬼はタッタを離れたところから狙った。その部屋の前へ行くとシチヤも来た。アリスは、鬼がここで待っていればいいのになぜ追いかけてきたのか気になりドアを明けられない。シチヤは、でも開けないと、と残り時間3分と表示されているスマホを見せる。ドアを開け部屋に入る2人。部屋の中にはもう1人鬼がいた!!
チシヤがスタンガンで鬼を攻撃するが、鬼はすぐに動き出し攻撃してきた。チシヤは部屋の外へ、アリスは部屋の奥へ逃げる。部屋の奥には左右の壁に「同時に押すとクリア」と書いたボタンがある。もう1人必要だ。アリスはベランダから外へ向けて叫ぶ。「406に来てくれ!!」お腹を切られたカルベ、まだ鬼と戦っているアグニ。アリスがいる部屋に鬼が入ってきた。残り時間1分。ベランダから謎の女性・ウサギがやってきてチシヤからスタンガンを受け取る。鬼を倒し残り1秒でボタンを押す2人。ーーーーゲームクリア。鬼の正体は女性、首に巻かれた爆弾が爆発した。
カルベが倒れているジンの無線から流れる音声に気が付く。「我々は答えを見つけた。答えを手に入れた」と男性の声。答えってなんだ!とカルベが聞くが反応はない。「ビーチに帰還せよ」と無線は切れた。
新登場キャスト
- 宇佐木柚葉(ウサギ):土屋太鳳
冷静で行動力のある女性。アリスの呼びかけに応じて協力し、クリアの鍵となる存在。 - アグニ:青柳翔
圧倒的な体格を誇る元自衛官風の男。鬼に対しても冷静沈着な戦いぶりを見せる。 - 苅部仁(ジン):
仲間思いで勇敢な男性。囮となり命を落とす。 - 苣屋駿太郎(チシヤ):村上虹郎
知的で冷徹な青年。全体を観察しながら動くスタイルで、謎めいた存在感を放つ。 - タッタ:咲太朗
臆病ながらもアリスに助けられる青年。今後の鍵を握るキャラクター。
感想まとめ
エピソード2は、シーズン1全体を通しても屈指のスリルを誇る回でした。特に“鬼ごっこ”は映像的な迫力もさることながら、仲間が次々と撃たれていく緊迫感が強烈。アリスが冷静に状況を分析して活路を開く姿は、シーズンを通じて成長する彼の原点を示しています。また、チョータに迫るシブキは何か企みがありそうで、こちらも今後の展開が気になります。
ここで初登場するウサギやチシヤ、アグニといった主要キャラは、その後の物語を大きく動かす存在。エピソード2はまさに「今際の国のアリス」という作品の世界観が本格的に立ち上がる重要な回だといえます。
次回エピソードの注目ポイント(エピソード3へ)
・シブキの選択
新しいゲームの中で、シブキが下す決断が物語に大きな影を落とす。
・アリスとウサギの関係がさらに深まる
共闘を経て、二人の距離が縮まる重要な回に。
・“ハートのゲーム”の恐ろしさ
裏切りがテーマとなるジャンルが初めて描かれ、人間の本性が露わになる。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます🍿
